更新日:2024-04-25
不動産に関する相談をすると言っても様々で、「売りたい」「貸したい」「建て替えたい」「どのように不動産を分けたらいいか」などがあげられます。
例えば、
「相続した遺産の中に不動産がひとつのみで、それを巡って兄弟で揉めないように分けるには、土地を分割するのか・共有するのか・それとも売却したほうがいいのか?」
と悩むお客様がいたとします。
このような場合、どのような不動産会社に相談すべきでしょうか?
不動産会社には、売買や賃貸などの分野があり、それぞれ専門にしている会社もあります。
つまり売るのか貸すのかなど、何をするのかによって相談先が異なるのです。
そこで、まず各分野の不動産会社の特徴を見ていきましょう。
不動産を売却や賃貸したいときは、不動産仲介会社に相談しましょう。
いくらで売れるのか・貸せるのかを知りたいときも相談に乗ってくれます。
机上での調査や価格査定は無料でやってくれるところがほとんどですが、費用がかかる場合もありますので事前に確認するようにしましょう。
注意点は、売買か賃貸かで相談する不動産仲介会社が異なることです。
同じ不動産仲介業務ですが、物件の調査方法が変わってくるため、売買か賃貸どちらなのかを決めてからでないと相談する不動産会社が決まりません。
ですが、売買と賃貸どちらがいいのか?から相談したい場合もありますよね。
1社の不動産会社で両方とも対応してくれるところは少ないので、相談するときに「売買と賃貸で迷っているので、公平なアドバイスいただくことはできますか?」と確認しましょう。
相続が絡むようであれば、相続の面からもアドバイス可能かどうか確認するようにしましょう。
売買のことであれば、売買仲介会社に相談しましょう。
ただし、不動産の種類などによって得手不得手がさらに分かれますので、注意しましょう。
住宅(戸建てやマンション)の売買が得意な会社もあれば、アパートやビルなどの収益不動産、別荘地などと得意分野が変わります。
この他にも、工場、山林、底地(人に貸している土地)など、不動産の種類によって相談先を変える必要があります。
理由としましては、
例えば、住宅の場合とアパートの場合でも関係する法律や税制、調査方法はもちろん、価格の算定方法・売却活動方法も変わってくるからです。
その不動産会社が得意とするのはどのような不動産なのか、取引実績や口コミなどを調べてみると良いでしょう。
まずは、地元の不動産会社に相談してみましょう。
地元ならではの売却ルートや購入顧客様情報をもっていることもあるため、売れなくて困っている不動産も売却できる可能性があります。
しかし、地元の不動産会社もお手上げで「売れないですよ」ときっぱり断られることもあります。
そのときは、全国展開などしている不動産会社に相談するしてみることも必要です。
地元の不動産会社とは異なるネットワークを持っているので、地元でダメでも売却できる可能性もあります。
売買仲介会社と同じく賃貸仲介会社も、住宅、店舗、事務所、工場や倉庫など不動産の種類ごとに得意不得意が変わります。
こちらも売買仲介会社同様に、取引実績などを調べたで相談するようにしたいですね。
不動産を売買したいときに、仲介ではなく、直接買い取ってほしいというときは不動産買い取り事業者へ相談します。
ただし、事業者によっては、次のような不動産の種類によって得意不得意があります。
買い取ってもらいたい不動産が住宅エリアなのか、オフィスなどの商業エリアなのかによって、買い取り事業者が異なってくるのです。
当然ながらその土地のポテンシャルを高く評価してくれる事業者の方が価格は高くなるので、慎重に相談してください。
例えば、お客様ご自身が「売却したい土地はアパート用地に最適!」とわかっていれば、アパート買い取り業者に相談すればいいと判断できますよね。
しかし、それを正確に把握しているお客様は多くありませんので、まずは不動産調査をしてから相談先を選びましょう。
そもそも不動産を売却、賃貸、有効活用したほうがいいのかという段階で悩んでいるとき、それぞれの分野の不動産会社に相談して回るのは、ちょっと大変ですよね。
そういうときは、不動産コンサルティング会社がいいでしょう。
不動産相談の窓口を一つに絞ることができますので、お客様はもちろん、専門家も時間や労力を減らすことができます。
相続に精通した不動産コンサルティング会社もあるので、そういった会社の場合は、不動産が遺産に含まれるときの遺産分割や納税資金などの相続対策提案、そしてその実行サポートもしてくれます。