AI等の技術革新にみる相談者の変化

更新日:2024-11-14

AI等の技術革新にみる相談者の変化

さて、突然ですが皆さんに質問です。

「子は2人、自宅と現金があります。
遺言書は残すべきでしょうか?」

このような相談をされたら
どのように回答しますか。

たとえば

  • 公正な分配を心がけましょう
  • 過去の生前贈与分も意識しましょう
  • 感情面への配慮しましょう
  • 遺留分の侵害があるかどうか確認しましょう
  • 相続税を支払えるように財源も渡しましょう
  • 専門家に相談しましょう

など沢山アドバイスがでてきますよね

これ、ChatGPT(ネットが自動回答してくれる)で
質問しますと、たったの5秒で回答を得ることができます。
もちろん、回答精度はまだまだですが、
『相続専用 ChatGPT』ができる日はすぐ訪れるでしょう。

直ぐに回答を得られるのは、
専門家としても時間短縮にもなり助かりますよね。

ただし!
“お客様も専門家と同じ情報を得ることができる”
ということにもなります。

これまでのお客様からの相談は、
「子は 2 人、自宅と現金があります。 遺言書は残すべきでしょうか?」
このような質問です。

今後は、
「長男と長女がいて、財産は○○があります。
長男には●、長女には▲を残したいと考えています。
生前の相続対策として、あるAI提案から3つプランがでましたが、どれがよさそうですかね?
それによって遺言書を残そうと思っています。」

相続提案の多くを AIがしてくれるようになったとしたら、
その AIが作成した提案のうちどれが良いかを聞かれるという
世界も実現するでしょう。
(実際、10年くらい前に弊社も作ろうとしました)

お客様と専門家の間にある情報格差がなくなっていく。
市場で換価できる財産の相続対策は AIが作る時代。

私たち専門家は、手続きのプロとして確立していくか、
AIが届かない部分を磨いていくかなど、自身の立ち位置を
明確にして取り組みしていく必要がありますね。
さて、みなさんはどうしますか?

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