更新日:2024-05-08
不動産を売却するとき、幾らで売れるのかをまず調べますよね。
この売却価格の査定は一般的に不動産仲介会社(以下、「業者」といいます。)に依頼して算出してもらいます。
今回お伝えしたいことは、『その査定価格は本当に適正ですか?』です。
皆さんが査定を依頼する業者等に伝えていることは、住所や土地や建物の面積、形状、築年数や広さ、間取り(2LDKなど)、分譲マンションであればこのほか所在階くらいでしょう。
これらの情報だけでも価格査定することはもちろん可能です。
しかし、個別具体的な情報が少なすぎて、この地域の坪単価(地積㎡×0.3025で求める)はこれくらいだよね、と当り障りのない一辺倒の価格になりがちです。
おおよその価格を掴むのでしたら十分かもしれません。
不動産の個別性を加味したより適正な価格には、前面道路の幅員、道路と土地の高低差、土地は市場流通面積帯と同等なのか(広すぎたり、狭すぎたりしないか)、日照時間はどうか、建物室内の状態はどうか、建具の痛みはどうか、など現地の色々な視点が必要です。
業者に現地視察してもらえばいいのですが、正式にお願いするわけではないから気が引ける。などの方に、査定依頼する際のポイントをお伝えします。
ポイント1 個別性が分かる情報を提供(良い点も悪い点も)
※現地写真、図面(土地:測量図、建物:間取り図 など)等を渡す
ポイント2 複数社一括査定サイトは利用しない
※査定処理時間を優先。個別性まで加味してくれないことが大半
ポイント3 3社程バランスよく依頼する(地元密着、複数店舗展開、大手)
※所持データやノウハウが違う
ポイント4 2~3社程に相見積もりしている旨を伝える
※依頼先が多すぎると真剣に扱ってくれないこともある
ポイント5 売却方法の提案をもらう
※インターネット掲載可否、ポスティング、隣地と一緒に売却など
上記の5つのポイントを意識して査定依頼することで、一辺倒のものよりより納得感のある適正価格に近づくでしょう。
これから売却を考えている方はぜひ参考にしてください。